フルーツバスケット 2nd Season 11話「私だけのものだよ」の感想です。


別荘篇も終わり、最初の話がこちら。
この話…待ってました。楽羅回ですね。
原作読んでかなりショックでありながら、泣きながら読んだ懐かしい思い出…。

やはり今回も凄くよかったです。


▽以下ネタバレ含みますので注意してくださいね。
*第11話「私だけのものだよ」
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別荘から帰ってきた透は藉真を訪ね、呪いのことを教えてほしいと頭を下げる。
夾がいずれ幽閉されること、慊人が十二支の主であることを知り、呪いを解きたいと思ったのだ。
その頃、楽羅は夾に対していつものようにエキセントリックな愛情表現をしていた……が、夾は真面目な様子で言っておきたいことがあると切り出す。


別荘から帰ってきた透達。
しかしそこにいたのはなんと綾女でした!どうやら紫呉が鍵をかけ忘れたようで…その間に勝手に入って悠々自適に過ごしていたのだと。
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綾女は慊人が別荘に向かった事を知り、由希が心配で様子を見に来た様子。
素直に由希が心配だったからとそれだけを言えばいいのに…そこも綾女らしいですね。
そんな綾女と由希と夾がワイワイやってる中、透はとある人に連絡をとります。

その連絡相手とは籍真。
籍真はどうやら小旅行で丁度留守にしていたのだ、と。祖父の墓参りをしに。
猫憑きの祖父は草摩の家のお墓に入れてもらえなかった…しかしずっと幽閉されていたので、外に出れた事は籍真としては嬉しかったのでは、思っていたのだ、と話します。
その話から透は聞きます、夾は幽閉されるのか?と。
慊人から夾が近い将来幽閉される事、十二支の皆は草摩の家から離れられない事…。それらを聞いた事を聞きながら透は籍真に聞きます。

呪いのこと。呪いを解く方法を

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私は呪いを解きたいって…思っているのです
十二支の皆には聞く事は出来ない…なら透が一番近い草摩の人間である籍真に呪いの事を聞きにきたのです。そんな透に籍真は夾の事を救ってくれた、もう充分すぎる事をしてくれた…何故そんな透が頭を下げなくてはいけないのか…そう問います。
まだまだ透は彼らを救おうとしてくれている…籍真にとってこの一言はどれだけ大きな一言だったのでしょう…ここでもう泣きそうです。

幽閉される事、十二支が慊人から離れられない事…それはあり得る未来だと。しかし籍真自身もそんな未来にはさせたくないと思っているようで。
しかしそんなに簡単な事ではない…十二支の皆が慊人に逆らう強い意志を持てないのだ、と。
それだけ十二支の皆は慊人に対し特別な感情を抱いている…十二支にとって慊人は特別なのだ、と。
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慊人と十二支の間には彼らにしか分からない、他人では理解できない血の絆があるのだ、と。
絆が呪いになっている…そう透は認識します。しかし透にとって絆は尊いもの…そんな絆を壊そうと自分はしている…そう透は思うのですがそれでも強く願います。

諦めません…何か、何か出来る事があると…思いたいです

透は諦めていませんでした。
そんな籍真は透を見ながら自分達、大人の無力さを感じますが、そんな籍真に向かって透は夾の事を話します。最近背が大きくなった事、手が大きくなった事…そんな透を見て籍真は透に言います。
笑ってほしい、と。

貴女が笑うと世界は…少しだけ優しいものに思えてくるから

ここの籍真の言葉も本当に好きですね。
籍真と別れ、家を出た透は依鈴と遭遇します。依鈴から、草摩の周りをうろつくなと言われますが、依鈴も籍真に会いにきた目的は透と同じ理由だったようで…。

一方、別荘で夾が慊人と会った事を知った楽羅。
そんな楽羅は夾に会いにいきます。いつものように夾に抱き着く楽羅ですが、夾の態度がいつもと違う…そんな夾は楽羅に告げます、話があるのだ、と。
楽羅は何かを察し夾の言葉を遮って夾をデートに誘います。デートしてくれたら話を聞くという約束をして。楽羅は夾が何を言おうとしてるのか察していたようですね。

わかったの…あの日。私が夾くんに声を掛けた本当の理由。夾くんを好きになった最初の理由

楽羅と夾のデート当日。
待ち合わせをしていた楽羅と夾…しかし夾は何やらテンションが低いようで…。
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夾を怒らせるような事を言っても普段のように怒鳴らない…。
でも楽羅は知っていました。本当の夾は怒りんぼな性格なんじゃなかったという事を。
そんな夾を楽羅は手を引っ張り、デートがはじまります。
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映画館でもなく、楽羅が行きたいと思ってる場所に楽羅は夾を連れて行きます。

楽羅と夾が出会ったのはまだ幼い頃。夾の母親がまだ生きていた頃。
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母親から他の人と接する事を禁じられてひとりで遊んでいた夾を楽羅が見つけて声を掛けた事が2人の出会いでした。
楽羅が十二支の亥なのだと知って…少し警戒が解けた夾は少しずつ自分の事を話します。
母親からテレビを見る事も禁止されている事など…それらを知った楽羅は夾に言います。
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今日からは私がいっしょにいてあげるっ。ずっとそばにいてあげるっ
楽羅は思います、あの時の自分は酷いよね、と。

楽羅が連れてきたのはその2人が出会った場所でした。
草摩の家に近いその場所は夾にとって嫌な場所だろう…でも楽羅にとっては夾と出会った場所で、ここで夾の本当の姿を見た場所でもあった、と。

仲良くなっていた幼い頃の2人ですが…楽羅が無理矢理に夾の数珠を取った事で、楽羅の前にあの姿を見せてしまい、楽羅はその姿を見て恐怖で叫び、逃げ出してしまったと。
その事がきっかけで夾の母親は更に夾を外に出さなくなってしまい、楽羅とも距離が出来てしまった…。

楽羅は夾に言います。幼い頃…両親が自分の事で喧嘩するたびに自分が嫌でたまらなかったと。
そんな中出会った夾…そして楽羅は思ったのです。
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猫憑きに比べれば私は全然「不幸」なんかじゃないって思えたから
夾を見て…自分より下の、憐れな子がいる…見下していたのだと。
その事が楽羅にとって、酷く汚いと…本来の姿を見た時逃げ出した自分がたまらく汚く思えて、なかった事にしたかった…赦されたかった。
夾を好きになればそんな自分も赦されるんじゃないか?と楽羅は思ったのです。

夾くんが私を好きになってくれれば「逃げた自分」も「汚い自分」も無かった事になるんじゃないかって思ったの。つじつまあわせの恋だったの

透があの時夾を追いかけていったのを見て楽羅は思ったのでした、自分の事しか考えてなかったのだ、と。自分の為だけに夾を追いかけていた事を。
夾に謝罪する楽羅ですが…夾は楽羅に伝えます。
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俺はおまえを「好き」になったりはしない。最後まで「好き」にならない。お前が謝る事はないんだよ
夾は楽羅の言葉を受け止め…そして謝罪する必要はないと言ってくれます。
夾がこんな事を言うようになった事も…透の影響があるのかな。ここの優しい夾の言葉も凄く好きです。
そんな楽羅に夾はあの時、一緒に遊んでくれた事、嬉しかったと告げます。
その言葉に楽羅はついに涙を流し、夾に伝えます。
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夾ちゃん…っ!大好きだよォ…っ
ありがとう…ありがとな
ここの夾くんですよ…ずっと泣く楽羅を抱きしめて、好きって言ってくれてあの時遊んでくれて「ありがとう」と伝える夾くん…本当にこのシーン大好きです。

その後、ずっとずっと泣いてた楽羅は泣き腫らした顔で帰宅します。
楽羅は思います、夾からは振られてしまったけれども、あの時のせつない気持ちも嬉しい気持ちも全部自分だけのもの…あの頃の幼い頃の夾との思い出は…自分だけのもの、だと。

私が泣きやむまでずっと側にいてくれた夾くんだけは私だけのものでいて。せめてこの夜が明けるまでは


以上11話の感想でした。
やっぱりこの話はなぁ…楽羅…ってなります。
最初はただ自分のためだけに近づいた…そんな存在だった。その後も罪滅ぼしのため夾くんとずっと一緒にいて好きと言ってた…楽羅の気持ちが本当に辛いですね。
夾くんにした事は、やっぱり酷いなと思いますが、楽羅もね…もうやっぱり皆は幸せになってほしい…!!
夾くんも透を好きだと自覚したからしっかり楽羅に伝えに行くっていうのも本当に男らしくて更に惚れちゃいます!そして抱きしめてくれる夾くん…いい男になったなあ。

次回ははとりのあの話ですね。ついにあの話が観れる!次回もよろしくお願いします!