久しぶりのSSです。
新テニを観ててまたテニプリ熱再熱な訳で。何か書きたいなぁと考えた結果できた作品です。


いわゆる夢小説ですのでそんな設定が大丈夫な方のみどうぞ。


*注意*
ジャンルはテニプリになります。
オリジナル主人公が登場しますのでそれが大丈夫な方のみどうぞ。主人公はマネージャー設定です。久しぶりのテニプリだったので口調や呼び方が違うと感じられるでしょうがご了承ください
U-17合宿……

それがどんなに大変なものなのか…最近マネージャーになった私にはよく分からない


だけど…


これだけは分かるんだ…



逢えなくなるんだ、と…




君がくれた笑顔




「わいら、合宿選手に選ばれたんやで!!凄いやろ、那奈香!!」

「わわっ!!」


いきなり教室に入り込み迷うことなく私の席に辿り着いた金ちゃんは財前くんと話していた私に抱きついてきた


「…何急に教室に入り込んで抱きついてるん…」

「!? なんか財前が怖いわぁ…那奈香ぁぁ!!」

「財前くん…」


いつもの光景だけれどもなんだか財前くんの様子がいつもと違う感じで更にピリピリ

ちょっと私もこのオーラは怖い…かも


「き、金ちゃん!な、何?合宿って?私そんなのオサムちゃんから聞いてへんよ?」


この中学に通いはじめてうつりつつあった関西弁を使いながら今でも喜びで爆発しそうな金ちゃんに問いかける


「そうや!凄い合宿なんやで!もうコシマエクラスのつよーいやつらがドカーンとおってな!皆でバカーンとな!!」

「え、え!?」


私が?マークをあげているとすぐ後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた


「はいはーい、金ちゃんそこまでや!」

「げ…白石…」


我らが蔵先輩だ


「あの、蔵先輩?金ちゃんの言ってたのって?」

「あーそれについても話があるんや。財前、那奈香…放課後部室集合な」

「「はい」」


そのまま金ちゃんは蔵先輩に引きずられていった


「蔵先輩や金ちゃんが言ってたのって何だろうね?」

「……」

「財前くん?」


何も言わない財前くんを見つめていると、ふいに彼の手が伸びてきた

その手は私の頭の上に


「ざ、財前くんっ!?」

「お前は何も気にすることはない…やから大丈夫や…」


頭をわしゃわしゃと撫でると彼は席に戻っていった


「…?」


その意味が分からないまま迎えた放課後

夏の全国大会後、引退した3年が皆集まるのはこれが久しぶりで…私はそれだけで嬉しくなっていた


「那奈香ちゃん、久しぶりやねぇ!!」

「はい、小春先輩!」

「嘘つけぇ、一昨日部室に来とったやろ、小春!俺は見とったんやで!」

「え?ユウくんはワタシを見とったん?那奈香ちゃん狙いで来とったんちゃいます?」

「な、何を言ってるんや…!?」

「ユウジ…バラされてもうたなぁ!」

「そういう謙也先輩は毎日来てますが受験は大丈夫なんスか?」

「それは言っちゃあかんー!!」


懐かしい光景

春に引っ越してきてから入ったこの四天宝寺のテニス部

慣れない学校生活を彩ってくれたのはこの人達だ


「あー、皆静かにせいや!今日集まってもらったのはあの合宿について…や」



まとまりがない皆に向けて蔵先輩が本題を話しはじめる

それは…

四天宝寺中、最大の快挙であり素晴らしい出来事だった

高校生だけが参加できる合宿に参加できる…そんな素晴らしい事が…!!


「おめでとうございますっ!」


私は思わず声をあげていた


「皆がそんな凄い場所に行けるなんて…やはり日頃の練習の成果ですよね。皆頑張ってましたもん…!!」

「那奈香…」

「だから、だから…」

「那奈香っ!」


気が付いたら私は蔵先輩から抱きしめられていた…

なんで…?


「ちょ…!?」
「ふーん」
「やるばいね…」


そんな謙也先輩、財前くん、千歳先輩の声が聞こえたけどそんなのは頭には入らない


「くっ、蔵先輩!?」

「ゴメンな、君は連れていけへんのや…本当は大事な部員の一人である那奈香を連れていきたい…だけど、選手だけの合宿で…ゴメン、ゴメンな」

「先輩…」


顔をあげたら整ったかっこいい顔の蔵先輩が…

周りにも私を心配するような皆の顔…

すると


「わーん、那奈香ああ!!まさか連れていけへんて知らんで…ワイ…那奈香がおらんとダメやあああ」

「金ちゃん!?」


蔵先輩ごと抱きついてきた金ちゃんに続き、小春先輩、ユウジ先輩達も抱きついてくる


「那奈香ちゃんいないと寂しいわぁ…!!」

「ちょ、まて小春!?俺は那奈香やないで?白石部長様や!」

「那奈香ああ!!」

「くっ、俺だってなぁ、寂しいんや!!ほら、光も!!」

「俺いいですよ、先輩達だけで丸まってればいいじゃないっすか」

「させんばい」

「…やな」

「!?」


千歳先輩と石田先輩から財前くんも巻き込まれ私と蔵先輩を中心に囲む形になってしまった


「…みな!面白い…!!」

「やはり那奈香は笑顔が似合うな、俺たちがいない間、テニス部を頼むで」

「はいっ!」




私には本当に大切な仲間達がいる

離れていても

遠くで頑張ってる彼らを応援しているからーー




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色々と申し訳ない!!
久しぶりのテニプリでした。ヒロインは昔書いてた四天のヒロインの子を引き継ぎました。名前をひらがなから漢字に変えましたが…まぁひらがなのままでもよかったかな?

四天好きですが今は氷帝熱ヤバいから氷帝も書きたいな、とか。


ここまで読んでくださりありがとうございました!