学園キメラオリジナルショートストーリー番外編・がくきめっ!


今回からスタート、私のキャラを中心に普段見えない部分の日常を、人物を掘り下げ描くSSです。
本編とは違う時間枠だったり、あまり描かれないであろうな部分を描いていく予定です。
更新は不定期になります。

2話は木更津ハルヒがメインです。
ハルヒとアサギが出会った1年前の出来事。


▽以下オリジナル含みますので注意してくださいね。
















これはまだ、私が高等部1年生だった頃のお話です

まだ、甘酸っぱくて…恋のいろはも分かっていなかった私の恥ずかしいそんな

あなた様への恋がはじまった

初恋の序章――



出会いは本当にありきたりな出来事でした



ミヅキ「はい、お兄ちゃん達。この子達がわたしの友達のハルヒとマナカよ」

ハルヒ「はじめまして。木更津ハルヒと申します」

マナカ「狐羽坂マナカです。ミヅちゃんにはお世話になっております」

レオト「いやーはじめまして!オレはミヅちゃんのお兄ちゃん、香城寺レオトだよ!皆もオレの事を"お兄ちゃん"って呼んでくれても…って痛いっ!!」

アサギ「何馬鹿な事言ってんの。ボクは同じく兄の香城寺アサギだよ。いつもミヅと仲良くしてくれてありがとう」

マナカ「いえ!こちらこそミヅちゃんには色々お世話になってるもので…」

レオト「ねぇねぇ、お兄ちゃんって呼んでみてよ~?」

カナデ「レオ兄様…いい加減にしようね?」

ミヅキ「………お兄ちゃん、いい加減にしないと、家族の縁、切るよ?」

レオト「そ、それだけは!それだけはああああ!!!」

アサギ「自業自得だって」



出会いはミヅキさんの紹介

双子のお兄さんが樹芽羅学園の2年生に在学してるのだと聞いて会いにいったのがきっかけでした

この時はまだ…何も思ってなかったのだけど…

それは突然現れたのでした




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ルキア「ハルヒさん。ちょっと買い出しを頼んでもよろしいでしょうか?」

ハルヒ「あ、はい。ルキアお姉様。何を買ってくれば…」

ルキア「どうやら購買部でミネラルウォーターが切れてしまってるそうなの。だからコンビニでも行って買っていってもらえないかしら?」

ハルヒ「はい、分かりました。行ってきますね」



1年生の夏

私はルキアお姉様から頼まれて弓道部の買い出しに出かける事になった

弓道着のまま、出たその学院の外の世界…

ちょっと弓道着のままじゃ恥ずかしいけど…とコンビニに入ったその時だった



アサギ「あれ、君は確か…ミヅの…」

ハルヒ「あ。ミヅキさんのお兄さんの…香城寺さん…」

アサギ「奇遇だね、君も買い出し?」

ハルヒ「はい、部活…弓道部の買い出しです」

アサギ「そうなんだ。あ、そっかその袴は…確か弓道着だよね。へぇ、イメージ的には運動部な感じしないんだけどな」

ハルヒ「そうでしょうか?という香城寺さんは…」

アサギ「ああ、ボクも買い出し。部長、人というかキメラ使いが荒いんだよね」

ハルヒ「運動部の宿命…でしょうか?」

アサギ「そうだね」



こうして二人で笑う

こんなにミヅキさんのお兄さん…アサギさんと話すのははじめてで…

でもそれがすごく楽しかった…


私はアサギさんに惹かれていっていたのかもしれない


そう気付いたのは…あの出来事がきっかけだった

何故か一緒にいて、楽しい…

そしてその真剣にバスケの事を話す香城寺さんに私は…好きになってしまったんだ、と


その日のうちに私は想いの丈を手紙に綴った

なんという古典的な方法なんだろう、ラブレターというものだ

でもこれしか私はきっと伝えられない…



ハルヒ「こんな時に気が弱くなるなんて…私らしくないですね。気合を入れないと」



こうして出来上がったラブレターを見て

香城寺さんの事を思ったのでした




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ハルヒ「……バスケ部の見学、楽しみ…」



この日、私はあの日から意気投合し、ある意味友達となった香城寺さんにお呼ばれされて樹芽羅学園の体育館に向かっていた

あさかお呼ばれされるなんて…

なんとなく持ってきていらラブレターがカバンの中にあるのを確認

今日何回やってきただろう…その行動し、安心し、そして樹芽羅学園に向かって

そしてお目当ての体育館へ

が…そこには…



アサギ「八枝さん、またここに来たの?」

ミコノ「はい、迷惑でしょうか…?でもこのバスケ部、マネージャーいませんし…少し手伝える事があれば…」

アサギ「八枝さんは華道部があるのに…ありがとう」

ミコノ「いいえ、では全員分のドリンクだけ作っていましたのでそれ配りますね」

アサギ「ありがとう、八枝さん」



一瞬でわかった

香城寺さんはあの人が好きなんだ、と

あれは確か…マナカの華道部の先輩の八枝ミコノお姉様だ

そんな彼女の前で、耳まで赤くなる勢いで話す香城寺さん

勝目…ないんじゃないですか…



ミコノ「あ、あの…アカシ様。これを…」

アカシ「あ?お前また来てたのかよ、華道部はいいのか?」

ミコノ「このあと顔を出しますよ」

アカシ「それならいいけどサボってたりすんじゃねーぞ」



でも、でも、まだ確率があるのなら…!

とあるバスケ部の部員の方と話している時はまるで香城寺さんとの反応が正反対のように

真っ赤になりながら、接していた

これはある意味かなりのチャンスなのかもしれない、でも…



ハルヒ「香城寺さんも、私と同じ気持ちなのかも」



好きな人に、好きな人がいて、自分じゃなかった

それはごくごく普通の恋愛の内容

好きな人に好きになってもらうことは容易いことでもない…でも


私は握って渡せなかったラブレターを胸に抱きしめる




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ハルヒ「あれ、これって…」



1年経ったあと

部屋の掃除をしていたところであるものを見つけた

これは…



ハルヒ「……渡せなかったラブレター」



アサギ様の事を綴ったラブレター

いつか、いつのひか本当に渡させる日が

来ることを祈って…私はそのラブレターを大切に引き出しの中へ入れるのでした




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2話はなんとなくハルヒにしてみました。
ラブレター、こういうのが目立つのがこのハルヒかなと思って選び、それから話を考えましたが、やっぱり恋の話ですよね。というかハルヒ関連の恋の話は書いてなかったので。
アサギは好きになったけど、ミコノが実はアカシを好きという秘密とか…秘密ではもうないと思いますが。
ギャグをいれたかったけど、間に合わなかったようですね。難しい、漫才。

次回もよろしくお願いします!