白と黒のアリス ネロの感想です。


「退屈そうだな。俺が連れ出してやろうか?」


ろろアリ3周目は三月うさぎのネロくん。
見た目からして元気な男の子ってイメージで、シナリオ的にも彼の外見に似合ったようなあまり鬱展開のないようなストーリーになるんだろうか、って期待してたんですが…うん、やっぱりこれはろろアリでしたね。
まさかの彼の秘密に驚きました。
これは好き嫌い分かれるキャラになるんだろうなぁと思いつつ。

下野さんの演技が優しく囁くような感じなのがくすぐったかったです。甘いボイスを堪能できました!


▽以下ネタバレ含みますので注意してくださいね。
*ネロ
CV.下野紘




*三月うさぎ
城に出入りする商人の青年。
楽しいことや面白いことが大好きで、細かいことや難しいことは苦手。
帽子屋のカノンとは仲良しで、よく一緒にいる。



プレイしていてこれは、好き嫌いが分かれるキャラになるんだろうなあと。
個人的にはあまり地雷ではなかったんですが、結構ショックでした。
ろろアリは辛い展開が多いのでメンタルがゴリゴリ削られていきますね。他の残ってる3人もこんな感じの展開になるんだろうか…頑張ってプレイしますが!

女王に就任した愛日梨ですが中々女王としての仕事に馴染めず白の世界に帰りたいと思うばかり。
そんな愛日梨にちょくちょく会いに来て、愛日梨を元気付けようとしてくれます。
アリスと言えばな体が小さくなる薬とかが出てきましたね、愛日梨を元気付けるネロ。愛日梨を見て「可愛い」と素直に直球に言っちゃったり…ここのネロとのイベント大好きですね。

ネロが元気付けても愛日梨はやっぱり白の世界に帰りたい気持ちを募らせていきます。
ネロにだけ弱音を吐いた愛日梨…そんな愛日梨にネロは白の世界に一緒に行こうと彼女を誘います。
ここでネロと愛日梨の脱出作戦が始まります。まさかこんな早くからこんな展開になるとは。
白の世界に帰るには門番を通過しないといけないのですがそれは不可能で、愛日梨とネロはネロの昔からの知り合いであるアサギに助けを求める事になります。
脱走も大変だったようですが無事に城から脱出し、愛日梨とネロはアサギの元へ向かいます。

アサギはネロにとっては幼さい頃からの付き合いで、ネロにとっては命の恩人。
最初はこの二人の関係を知らないまま愛日梨はネロを信じてアサギの事を信じ、門番という大きな壁を突破し白の世界に帰るための見返りで愛日梨はアサギに血を捧げる事になります。
少しずつ血をビンに溜めながらアサギの家に隠し住む愛日梨。
ネロも一緒にここに隠れ住んでいますが、ネロはいつもどこかに行ってしまう。
彼はいない間何をしているのか…?外はネロも反逆罪で追われているのに?このあたりでネロがしてる事になんとなく予想は付いていましたね。しかしくるかぁと。
ただルナ視点のプロローグで少し伏線はあったんですよね。ナイフがうつった瞬間、あ…これって。ってなりましたし。

アサギと女王の権限を託す契約し愛日梨は念願の白の世界へ。
しかし黒の世界の時の記憶はなく、いつもどおりの生活に戻ることになります。しかしそこには転校生としてやってきたネロの姿が!
愛日梨にとってははじめまして。ネロをどこかで会ったことがあると思い気になりはじめ、それからネロから愛日梨に告白。二人は恋人になり幸せな日々をおくるのですが何かがおかしいことに愛日梨は気づき始めます。
カノンからの忠告もあり、愛日梨はネロの秘密を知ろうと彼を追いかけるのですがそこで知った彼の秘密…

ネロは殺人者だった――

愛日梨が忘れていた黒の世界の出来事。ネロはトランプ兵を次々と殺し、さらには白の世界でも殺人を犯していたと。冒頭とかでよく言われていた殺人事件の犯人はネロだったんですね。
彼が人を殺す理由がこれまた辛く、血に縛られている黒の世界の在り方がやっぱり関わっていました。
女王からの命令で死刑になった人を処刑する一族に産まれた彼は幼い頃からその一族出身というだけで殺人者といわれ虐げられていた。
そんな彼を救ったのがアサギだった、と。彼にすがってしまう気持ちも分かる気がします。
ネロを受け入れてくれた唯一の人物がアサギだったわけで…でも愛日梨もそんなネロを受け入れます。
殺人者でもあの優しいネロくんはネロくんだ、と。ネロを信じる愛日梨の強さがネロを変えていった感じでしたね。

レインに追われ、ネロと愛日梨は黒の世界へ。
しかしネロはアサギからの命令で愛日梨を差し出さなければなりませんでした。
病に倒れた妹を助けてくれる約束をアサギとしていてネロは妹のために殺人の命に従っていたと。
彼が愛日梨に近づいてきた理由はすべてアリスの血が目的で、アサギの命令からでした。ほんと辛い。
しかしネロを想う愛日梨はこれで妹と再会できるならとアサギの元へ行くことを了承し、そして愛日梨のことが好きだと気付いたネロもどうすればいいのか葛藤しながら愛日梨を連れ出します。
しかしそこは順調にはいかないようで。城を追われたレイン達に二人は保護されるのですがそこでネロはもうすでに妹は死んでいるという事実を聞かされます。アサギは彼をだましていた、と。
自分はどうしたらいいのか悩むネロ…そして妹が死んだという事実を受け入れられないネロに愛日梨は確かめにいこう?と彼を連れ出して…。

この怒涛の暗い展開ですよ。これでもかってくらい絶望が詰め込まれてましたね。
ネロの境遇が不憫すぎるし、このルートの愛日梨もほんと可哀想で。しかしネロをずっと信じることを貫きとおした部分は好きですね、そりゃそんな女の子が現れたらネロも好きになっちゃいますって。


*白の世界エンディング
愛日梨の血を飲んだことでアリスの血の影響により、ネロに失ったものを新たに生まれさせる能力が発動します。
最初はなんというご都合主義…と思いましたが、彼が生きていくにはもうこうするしかなかったのかなと。
ルナに対しその力を使いアリスの力を元通りにすることに成攻。
そして二人は白の世界へ…。
ネロは自分が殺した人達を元通りにする旅に出て、何年もの月日を使い罪の償いを果たします。そしてようやく全ての人を元通りにでき、愛日梨の元へ…!
これからはずっと一緒にいられる、愛日梨とネロの幸せそうな顔が印象的でした。
やはりこのご都合主義な終わり方はどうかと思うけども、二人が幸せならそれでいいです、はい。

バッドでは白の世界に一緒に戻ることが出来ず、ネロが自分を犠牲に愛日梨を帰らせるエンド。
壊れてしまった愛日梨が辛かったですね…。


*黒の世界エンディング
女王として生きることを決めた愛日梨はネロがもう人を殺さなくてもいい世界を作るために奔走。
死刑制度をいうものをなくすという選択に出ます。
そもそも無罪か極刑か両極端な世界でしたからね、白の世界では当たり前である常識をこちらの世界に導入させたと。
処刑人としてお役御免になったネロは愛日梨の付き人になることに。同じうさぎなのにってレインとスノウを妬んでいた事が実は伏線で彼の願いがかなう日がくるとは。二人一緒に黒の世界で幸せに生きる、そんな願いが叶いよかったですね。個人的にはネロはこのエンドが一番好きです。

バッドでは血に狂ってしまう愛日梨のエンドでした。ネロの血を求め続け、ネロも愛日梨も狂ってしまうという。

ちなみにネロはルートの途中にあるバッドエンドにスチルが入ってました。
愛日梨が血をとられ続ける人形になるバッドと、ネロから殺されるバッド…どちらもつらすぎます。


以上ネロでした。
見た目に騙されてましたね、ほんと彼の話は辛かった。好き嫌いは分かれてしまうんだろうなぁと。
個人的には白の世界で普通の高校生のように青春してた部分が一番好きでした、白の世界のネロくんは好みだったので!

次はそんなネロルートで大活躍したカノンです。
彼もかなり気になってました…!普通にこのネロルートいい役回りでしたからね。カノンも楽しみです!